関東では十月二十日に行われる『二十日えびす』。
関西では、一月十日に行われる『十日えびす』。
個人的に関西出身なので、お正月後にある『えべっさん(お祭り)』は楽しみでした。
七福神の1柱
えびす様は七福神のお一人。
神様は1柱(はしら)・2柱・・・と呼びます。
室町時代から幸運・金運・福を授けていただける神様として信仰されるようになりました。
えびす講
商家が商売繁盛を願って、恵比寿様を祭る行事です。
恵比寿様は七福神の一人、風折烏帽子をかぶり、右手には釣り竿、左手には大きな鯛を抱えている神様です。
引用:12ヶ月のしきたり(PHP出版)より
★恵比寿様を慰めるため
出雲へ行く神々の他に地元を守る神様(留守番している神様)もいます。
それが恵比寿様。置いてけぼりにされて可哀そうな恵比寿様を慰めるためにお祭りを行うようになった。と言われています。
★地方色いろいろ
関西では、『誓文払い』として、商家が商売の中で仕方なく嘘をついたり、人をだましたりした罪を祓い、罰があたらないように祈りました。
罪滅ぼしとして、『誓文払い』の大売出しを始めて、現在も残っています。
農村部には『宵えびす』というえびす講前夜の行事がありました。尾頭付きの魚やけんちん汁などを供えたり、生きた鮒を供えたり、井戸に放す地域もあったようです。
★名物
関西の十日えびすでは、『福笹』といって、孟宗竹に色々な縁起物をつけて飾りつけしたもの。
福笹は自宅の神棚にお供えます。毎年買い換えて福を呼び込むようです。
関東では、『べったら漬け』を販売する『べったら市』が風物詩となっています。
★福男
兵庫県西宮市にある西宮神社では毎年1月9日~11日に「十日戎」のお祭りが行われます。
1月10日午前6時の開門と同時に230m離れた本殿目指して「走り参り」をする行事です。
本殿に1~3番に到達すると「福男」に認定されます。 毎年沢山の方が我こそは!と参加されています。
同じ神様でも関西と関東で違う。
えびす様は商家にとって、とても大事な神様。
それでも西と東で行事の月日が違ったりします。
何気ない行事でも色々と調べてみると新しい発見があります。
日本人だからこそ、このような和の行事や催事を日本の基礎知識として覚えておき、国際人として自国の話がしっかりできるようになると良いですね。
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