秋の七草の覚え方:音ではなくて、短い文章で。
『おすきなふくは?』
女郎花・薄・桔梗・撫子・藤袴・葛・萩 の頭文字を使って。
万葉集の歌
山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ七草の歌2種。 『萩の花尾花葛花麦の花女郎花また藤袴あさがほの朝』 『秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花』 この歌から秋の七草が定着したと言われています。 『あさがほ』は現在の桔梗とされています。
秋の七草
秋の七草:女郎花(おみなえし)・薄(すすき)・桔梗(ききょう)・撫子(なでしこ)・藤袴(ふじばかま)・葛(くず)・萩(はぎ)
引用:日本服飾史
女郎花(おみなえし)
秋の空に黄色に少しだけグリーンをまぜたような色合いの花。 見飽きない美しさとして、平安時代にはとても愛されました。 おみなえし重ねと呼ばれる重ねの色がありました。
薄(すすき)
花かしら?と思ってしまうすすき。 赤い花が見えるものは『薄』。白い綿毛のような状態は『尾花』と使い分けています。 すすきの重ねと呼ばれる色目があります。
桔梗(ききょう)
奈良時代のアサガオが桔梗と呼ばれていた時に、夏の花であるアサガオが平安時代に輸入され、秋に咲く桔梗はキキョウとして区別されるようになった、とも言われています。 現在の朝顔は、根っこが強烈な下剤として用いられていたようです。
そんな秋の花の一つ、桔梗を手持ちの布地で手作りすることができます。日本の伝統文化の一つ『つまみ細工』で作ってみました。簡単にできるので、どうぞご覧ください。
撫子(なでしこ)
大和撫子と呼ばれるくらいに、優しい風情があります。 女性の衣装には撫子柄が多用されました。 幕末、将軍家茂に降嫁された和宮様の着用された衣装を彩られていたのも撫子文様です。 本人の希望しない婚姻でありましたが、家茂と仲睦まじく過ごしていたとか。
藤袴(ふじばかま)
絶滅危惧種指定の草花です。 葉は、乾燥させると桜の葉と同じような『桜餅の香り』がするようです。 葉は、乾燥させると桜の葉と同じような『桜餅の香り』がするようです。 なかなかリアルではむお目にかかれないようです。
葛(くず)
花は藤の花を逆さにしたような美しい花です。 葛粉や葛根湯など食べたり、服用することができる植物です。 蔓から繊維を取り出して、布にし、スポーツ向けの袴の原料にもなったようです。
萩(はぎ)
おはぎを連想しますが、萩の花と見た目が似ていることからそう呼ばれるようになりました。 小さな花が愛らしく密に咲いています。 その様があんこをつけた餅に似ているからでしょうかね。
歌にも詠まれている秋の花のこと、語らいませんか。
百人一首や万葉集、源氏物語にもよく登場する秋の七草。 どの花も小さく可憐であるというところが共通しています。 散歩の途中で小さな秋を発見すると、ちょっと得した気分になります。 忙しい毎日だからこそ、自然に気持ちを向けて、心の静けさを少し取り戻してみませんか。 このサイトでは、毎日の和の暮らしや季節のこと、和の行事のお話しを皆さんとお話しできるようになりたいと考えています。
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