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【端午の節句】子供たちの健康を祈って

今週末からゴールデンウイークが始まりますね。外出制限も緩まり、皆様は色々なところにお出かけされるご予定でしょうか?このゴールデンウイークを少しほぐしてみてみましょう。ただの長期休暇がとれる週のようですが、そこは大事な意味のある祝日が連なっている週なんです。

4月29日は昭和の日(以前は昭和天皇のお誕生日➡みどりの日でした)
5月3日は憲法記念日
5月4日はみどりの日
5月5日はこどもの日(端午の節句とも言いますね)
GW中、私はゆっくりする予定で、先週京都大阪方面に行ってきました!

日本の五節句

節句:季節の節目になる日のこと。奈良時代ごろ中国から伝わってきた「陰陽五行説」が由来です。宮中の年中行事を行う大切なものとして扱われてきました。
1月7日:人日の節句(七草の節句)
3月3日:上巳の節句(桃の節句)
5月5日:端午の節句(菖蒲の節句)
7月7日:七夕の節句(笹竹の節句)
9月9日:重陽の節句(菊の節句)
こうしてみると全て、草花に関係しているようですね。季節を表すのに分かり良いというのもあったのでしょうか。
個人的には、桃の節句と菊の節句が好みです。皆さんがお好きな節句は?
ゴールデンウイーク中は言わずと知れた『端午の節句(子どもの日)』がありますね。

端午の節句:由来

「端午」とは「はじめの午の日」を意味し、特に五月に限った日ではありませんでした。午の日の「ウマ」という漢字は「ゴ」とも読むため、五月五日の「五」の音と混同されていきました。その影響を受け、五月五日は端午の節句として厄除けの儀式を行うようになったようです。

飾り物:五月人形

子どもの誕生を祝うことと、健やかな育っていくことを祈って飾ります。
現在は、五月人形として、人形だけでなく鎧兜も多いようです。
我が家も息子が誕生した時に、実際に被ることができる兜を実家の両親が贈ってくれました。もう、被れない年齢になりました。
そもそもは、甲冑が武家の宝であり、刀とともに武士の精神的な象徴であったことに由来しているようです。
これも、日本の伝統工芸の粋をあつめたもので、とても美しいものですね。

鯉のぼり

飾るといえば、大空に大きな体をくねらすようにたなびく「鯉のぼり」もあります。
江戸時代、武家では家紋を染め抜いた幟や吹流を戸口に立てていたようです。
これを町の人たちがまねて、威勢のいい鯉を描いた幟を飾ったのが、そもそものはじまりです。幟の先端につるしていた小さな鯉がやがて大きな鯉のぼりになっていきました。鯉は、中国の黄河の上流にある龍門という急流の滝を登り切ると龍になって天へ昇るという「登龍門」の故事にちなんでいるようです。生命力の強さと「立身出世」を象徴していました。

包丁とまな板

菖蒲湯

端午の節句の頃は菖蒲が花咲く季節。菖蒲には解毒作用があり、血行を良くし、打ち身にも使われる薬草として、古くから大切にされてきました。
その葉っぱの形が剣のようで、根の強い香りとともに魔除けの力があると考えられていました。菖蒲は「尚武(=武道を尊ぶ)や勝負」に通じる言われていました。
我が家もこの時期は菖蒲の葉を2~3ほどに折って、紐で結わえてお風呂に入れています。
ほのかに菖蒲の香りがして、内風呂ですがとても気持ちが良く入浴できます。
是非、試してみてください。

粽・柏餅

もち米を粉にして練り、笹や茅の葉など虫がつきにくい葉で包んで蒸して作った餅です。
ちまきは中国の王族・屈原(くつげん)の逸話に由来しているそうです。
また、柏の木は葉を落とさずに越冬します。新芽が出るころに古い葉が落ちることから、親が子を守っているように捉えて、「子孫繁栄」の縁起担ぎを願っているようです。
諸説ありますが、ちまきも柏餅どちらも美味しいですよね。我が家は皆こしあんが好みのようです。

【端午の節句とは?】

吉徳大光さんより引用

まとめ

人形や鯉のぼりを飾ったり、菖蒲湯に入ったり、柏餅をいただいたりと様々なことでお祝いをする「端午の節句」。それはひとえに子どもたちの健やかな成長を祈ってのこと。はるか遠い昔から、その思いは何ら変わらなく、綿々と続いているのですね。
季節毎に節句という行事を祝うのは、日本人が自然とうまく共存していくための知恵がつまっているのですね。
祝日のこと、少しだけでも分かると大事に過ごしたいと思います。


五月人形や鯉のぼりもつまみ細工でお飾り作るのも楽しいです。玄関先にちょこんと飾ったり、リビングの飾り棚に飾ってみたり、自分の手から生み出すと一層愛おしく思えてきます。


実有己さんのつまつま日記

散歩に出かけるとサクラのピンク色から新緑の緑が空を覆うように伸びているのを見かけます。陽射しをうまく遮ってくれて、まぶしい光も気持ち良く感じます。
色とりどりの花々も足元や頭上に咲いています。ついつい、つまみ細工で作るとしたら、こんな感じかな、いやいやこう作った方が良いかなと頭の中でピンセットをせっせと動かしています。
一つ作っては、ここがちょっと気に入らないと作り変えることもよくあることです。それでも自分で「うん!可愛い」と思える瞬間に出会えるのは楽しい時間です。
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着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。
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