ワークショップ

【つまみ細工と私】

皆さんは、子ども達が七五三の時って何かしようっと思わなかったですか?
私は息子の七五三の時にたまたま見つけた「ミシンでできる七五三の祝い着」というようなハンドメイド本を見ているうちに無謀にも袴を縫ってプレゼントしようと思い立って実際に袴を作りました。その時に気づかされたんです。
縫い物って『苦手やわぁ。』と。

着物はほぼ直線断ちで直線部分を縫うので、曲線よりもできそうな錯覚に陥ったんだと思います。知らないって強い💪です。学生時代から和裁はおろか洋裁も苦手科目だったんですけどね。
次の娘の時には、もちろん分をわきまえていますので、無謀チャレンジはしませんでした。それでも何かプレゼントをしたいと思ったのが最初です。

つまみ細工との出会いから今

折り紙のような正方形の布地を折りたたんで、のり(接着剤)で土台に貼り付け、花鳥風月の形を作る。それをそのまま飾ったり、額にしたり、簪や櫛、コームなどなど金具につけて使うもの。
京から江戸に伝わり、一般にも広く知れ渡り、職人が作り上げる芸術品のようなものから女学校で授業の一環で花嫁修業として学んだりもしたようです。

1.出会い

冒頭にも書きましたが、娘の七五三のプレゼントを考えていた時に出会ったのが最初です。
元々、着物は大好きだったので、つまみ細工の存在は存じておりましたが、それを自分で作れるとは思いませんでした。和の伝統文化のものは何百年も前から職人と呼ばれる方たちが修行と鍛錬を重ねて作り上げているものです。道具や材料も一般人が手に入れることができるとも思っていませんでした。

ニッポンのワザ.com(お借りしました)

2.書籍を見つけて

随分昔のつまみ細工の本を見つけたんです。手芸の作り方のような本で、そこには使用する生地や道具なども身近で揃えられるもので、何も知らない自分でも作れそうな作り方で書いてありました。しかも、嬉しい事に布地を扱うのに針と糸が不要。ボンドだけで作れるらしい。

3.娘のために

見よう見まねで作り始め、あーでもない、こーでもないとは思いつつ何個か作ってみて、娘の着物に合わせて、本人よりも私が一番ワイワイはしゃいでいたかもしれません。
手持ちの着物の端切れで作ったので、ちりめんのような華やかなお色ではなかったです。

(画像 AC)

4.今・・・

着物好きから始まり、息子の袴、娘の髪飾りを作るようになった私です。
好きなものを好きな人のために作りプレゼントするのも楽しいですが、作っている時間がとても愛おしいです。
材料を揃えてそれなりの時間を使い、完成までに試行錯誤したりする間、とても集中していることに気づきます。それは、気分が下がってしまうようなことがあっても、知らない間に忘れさせてくれる大切な魔法のような時間を過ごすことができています。
目で見て触れる形あるものを作って楽しむことももちろんですが、気持ちが整い、浮き沈みする気持ちが穏やかになる時間を持てる大切さを感じることができています。
お教室にお越しになる皆さんや着物や和のこと、つまみ細工のことをお話しさせていただく機会に目に見えないこともお伝えできるようになりたいと思っております。


今回は私がつまみ細工を始めたきっかけや今のお話しを書かせていただきました。綺麗な完璧な作品を目指すのも目標の一つですが、それ以外のことも感じてほしいと思っています。つまみ細工という手仕事を通じて、毎日の暮らしにハリを感じたり、置いてけぼりになってるんじゃないかと焦る気持ちが薄れて、私はできる!と自分だけの世界を持てている贅沢さや強さを感じてもらえると嬉しいです。


実有己さんのつまつま日記

時間も元気も無限にあると思っていた若い頃、少々の無理もきいて、あれもこれもと頭に詰め込むこともそんなに難しい事ではなかったです。アラカンの今、そんな若い頃とは同じようにはできないことを痛感。無理をし過ぎると気持ちよりも先に体に不調をきたします。慣れない内は「ダメだわぁ、私。」と自己肯定感が駄々下がりでした。それでもやること、やりたいことはあるので、それに向かっているとあら不思議。私、できてるじゃないかしら。去年よりも良い感じだし、少しだけ経験値も上がってる。なんならこのブログだって上手下手を脇に置いておけば、ちゃんと発信はしてるわぁ。って自分で自分のご機嫌をとることができるようになっています。
今、様々な要因で気持ちが下がっている方は、是非一度私に会いに来てください。お話しされると元気がアップしてきますよ。
7月下旬に『朝顔のミニ講座』をオンライン、リアルで開催します。自分の足元・手元だけ見つめて集中してみませんか。

皆さんとお話しできるのを楽しみにしております。朝顔の一本足簪を作って、浴衣を着てお出かけする時に是非連れて行ってやってください。
季節のワンシーンを自分で演出できちゃいますね。

和を暮らしに取入て、毎日を丁寧に優しい気持ちで過ごしていきたいですね。「丁寧な和暮らし」は美しく上質な暮らしを引き寄せるお教室です。

ABOUT ME
ikeda-ya
着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。
9月ワークショップ開催

蝶々のアメピン


各日 定員:5名 講習費+材料費+税=3,300

9月14日(木)★リアル(横浜)

  • 午前10時30分~午後12時

9月9日(土)★リアル(阿佐ヶ谷)

  • 午後2時~午後3時30分

〇月〇日

  • 午前10時半~午後12時半

お申込み手順

  1. お申込みボタンをクリックするとフォームが開きます
  2. 必要事項をご入力の上、「確認画面へ」ボタンをクリック
  3. 確認画面で入力内容を確認したら「送信する」ボタンをクリックしてください
  4. 3営業日内に受理の返信します。(土日祝は除く)
  5. 横浜教室の道順・オンラインURLなどは後日メールでお知らせいたします。