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【七夕(たなばた)】五節句の一つ

7月7日は言わずと知れた「たなばた」の日。笹の葉に折り紙などで作った飾りをつけて、お祝いする行事です。なんとなく織姫と彦星が1年に1度会うことが許された日というのは知っていますが、元々の由来をあらためて紐解いてみたいと思います。

自分が子供の頃や子供たちが小さい頃は生花の笹に折り紙で作った飾りを一緒につけて楽しんでいましたが、既に成人した子供たちはさすがに付き合ってはくれません。が、ならば蘊蓄を伝えてみようかなと改めて調べてみました。♫笹の葉~さ~らさら、軒端に揺れる~♫という唄もありますね。皆さんご存じでしたか?七夕の夜織姫と彦星が会うためにはお天気が良くないといけません。が、今まで約60年間で晴れは17回ほどだったようです。会えない年の方が多いのですね。さて、今年は2022年は台風が近づいているということでお天気はまた怪しいですね。涼しくなる程度に降って、止んでほしいところです。

由来

中国から奈良時代に伝わった行事から今に至っています。

七夕伝説

「織姫と彦星が1年に1度、天の川を渡ってデートができる」というお話しで伝わっていると思います。

このエピソードは、中国最古の詩集「詩経」からきています。日本でいう織姫=織女(しょくじょ)と彦星=牽牛(けんぎゅう)の名前がこの中で登場します。その後、中国の六朝時代の詩集「文選」の「古詩十九首」になって悲恋の要素が加えられたようです。

七夕伝説とは?

「織女」は神「天帝」の娘です。神々の着物を織るのが仕事で、とても真面目で熱心に働く姿を見た天帝は、天の川の対岸に暮らす真面目な牛飼い「牽牛」を引き合わせ、2人は惹かれあい結婚します。が、結婚後2人は遊び呆けるばかりで、神々の着物はボロボロ、牛は病気になってしまいます。怒った天帝は、2人を天の川の対岸に引き離し、年に1度だけ会うことを許します。

日本に入ってきたのは奈良時代

中国から日本に七夕のお話しが伝わったのは、奈良時代です。乞巧奠(きっこうでん)という行事が宮中で行われ、星を眺めたり、詩歌を楽しんでいました。江戸時代には、「七夕(しちせき)の節句」として五節句の一つとなり、庶民の間にも広まりました。

笹に願い事を書いた短冊を吊るしますが、この風習は、中国の「乞巧奠」という行事からきていると言われています。乞巧奠は、織女にあやかって機織りや裁縫の上達を願う行事でした。7月7日に庭先の祭壇に針や五色の糸をお供えし、星に祈りを捧げていたそうです。後に、書道など「芸事」全体の上達を願う行事へと変化していきました。

これが日本に伝わり、奈良・平安時代の貴族たちの間で「芸事の上達」を願う宮中行事となります。当時は供え物をしたり、里芋の葉にたまった夜露を集めて墨を摺り「梶(かじ)の葉」に歌を書いたりしていたそうです。これが、現在の笹飾りの原型と言われています。ちなみに、笹に飾る短冊は五色が基本となっています。元は五色の「糸」が飾られていましたが、江戸時代に短冊へと変わったそうです。五色は「青・赤・黄・白・黒(紫)」で中国の陰陽五行説の「木・火・土・金・水」に対応しており。魔除けの意味を持たせていたそうです。

「たなばた」と呼ばれるようになったのは?

中国では「七夕(しちせき)」と呼ばれていたのが日本ではなぜ「たなばた」と呼ばれるようになったのでしょうか。日本でも現在の七夕行事に結び付く「棚機女(たなばたつめ)」という伝承があります。これは「棚機女」と呼ばれる乙女が水辺の「機屋(はたや)」で神のための着物を織って供え、豊作を祈っていたというものです。その織り機の名前が「棚機(たなばた)」と呼ばれていました。中国伝来の七夕伝説が「棚機女」と合わさり、「七夕(しちせき)」の漢字に和語の「たなばた」が当てられたのではと考えられています。

ウチコト

東京ガスエネルギーフロンティア 引用

七夕に「そうめん」を食べるのはなぜ?

ご存知でしたか?7月7日は「そうめんの日」でもあります。七夕とそうめんは古くから関わりがあり、江戸時代には七夕にいただくものとして既に一般的でした。昔から中国では病を避けるまじないとして、七夕に「索餅」と呼ばれる食べ物を食べていました。小麦粉などを練ってひも状にしたものです。これが変化してそうめんになったと言われています。

徳川将軍の七夕の祝膳にもそうめんが供され、庶民の間にも贈答品として使われていたそうです。

笹飾り

短冊を含めた7種類を「七つ飾り」と呼び、それぞれに込められる願いも異なるようです。

短冊

詩や願い事を書いて、学問や書、文芸の上達などを願います。

折り鶴

健康長寿や家内安全を願った飾りです。

吹き流し

織姫の織り糸を表していて、裁縫の上達を願います。

投網

魚を捕る網を表し、大漁を願います。

紙衣(かみこ)

神御衣(かみこ)に通じています。紙を着物の形に折ったもので、裁縫上達を願います。

巾着

紙を巾着の形に折ったもので、蓄財を願います。また口をしっかりと紐で結び、無駄遣いを戒める意味も込められているそうです。

くずかご

七つ飾りを作った際の紙くずを、紙でつくったカゴの中に入れて吊るします。倹約の心を育てるという意味があるそうです。


毎年の行事である【たなばた】も由来を改めて、知ると天のお話しですが何となく人間的なところもあって、微笑ましくもあります。また、それぞれの飾りや短冊へ込められた想いや願いも昔の方たちは真剣に祈っていたのかもしれませんね。皆さんはどんなお願いを短冊にしたためますか?私は・・・内緒です。大きな笹の葉にこっそり括りつけたいと思います。天の川を見ることはなかなか難しいので、つまつまして小さな自分だけの天の川作ってみました。どうぞよろしければご覧になってみてください。


実有己さんのつまつま日記

梅雨が明けて、すっかり夏の暑さがやってきましたね。皆様、お元気にお過ごしでしょうか?体調を崩しやすい時です。普段よりも休みを取り入れて、水分補給と栄養補給をしっかりしたいものです。体が資本なので、体調を崩すと後々まで響いてしまいますよね。お互い気を付けたいと思います。さて、夏といえば朝顔やひまわりの花、水の中をスイスイと涼し気に泳ぐ金魚や鯉たちなど、作品にしたいものが沢山溢れています。どれから手を付けようか、何に仕立てようかと楽しみはつきません。暑い時でも部屋の中は適温にして、つまつまを楽しんでいます。夏にしか着装できない浴衣を今年はたくさん楽しみたいと考えています。Youtubeの動画撮影時にもせっかくなので、浴衣姿や夏着物の姿を少しだけ見ていただきたいと思っています。自己満足ではありますが、そんなことで皆さんの浴衣や着物に対するハードルが少しだけ下がると良いなと思っています。和を取り入れて暮らしを整える、上質な暮らしを引き寄せる、そんな楽しみをお伝えしたいと。

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着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。
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