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【七夕】星まつり 五節句の一つ

早いもので、2023年も半年が過ぎ7月文月になりました。7月といえばたなばたですね。織姫と彦星のお話しは子どもの頃に絵本などでも読みました。子供心にそんなこと空の上であるのかなぁと不思議に思っていましたけど。

五節句の一つである『七夕』短冊に願い事を書いて笹の葉につけて、軒先に飾っていました。大人になり、子どもが小さい頃は一緒になって短冊を書いて、括りつけていました。最近は子ども達も大きくなって一緒に書いてはくれませんが、密かに私は短冊書いて自作の小さい笹にぶら下げています。願い叶うと良いなぁ~。

七夕とは

織姫と彦星のお話しはご存じの方多いと思いますが、少し紐解いてみたいと思います。

1.夏の大三角形

天の川に光り輝くこと座のベガが織姫、鷲座のアルタイルが彦星。この2つの星と白鳥座のデネブを結んだものが「夏の大三角形」と呼ばれていて、夏の星座を探す目印となっています。白鳥座は、二人の橋渡し役となるカササギのようですよ。

2.なぜ七夕(たなばた)というのか

『棚機(たなばた)』は乙女たちがお盆の前にご先祖さまの霊を迎えるために水辺の小屋に機(はた)を置き、機を織る行事が行われていました。笹竹は神様をお迎えするのと厄災を水に流す役目をになっていました。
7月7日の夕方を表してしちせきと呼ばれていたのが、棚機(たなばた)にちなんでたなばたという読み方に変わっていったそうです。

3.短冊

笹に願い事を書いて短冊をつるすようになったのは、江戸時代から。星に手習いなどの上達を願うようになったからだそう。元々はサトイモの葉に溜まった夜露を集めて墨をすり、その墨で書いて手習い事の上達を願います。サトイモの葉は天の水を受ける役目をしていたと考えられていたため、その水で墨をするのが良しとされたのでしょうね。ということは、「○○が欲しい」というような願いごとではなくて、何かの上達や夢を書くのがよさそうですね。

さすがに夜露を集めて墨をするということはしませんが、筆ペンで書くのが良いなと使っています。字の上手い下手よりも心がこもっていれば良いと思っています。

(画像 AC)

短冊の五色は?

短冊の色が五色(ごしき)なのは、中国の陰陽五行説にちなみ「青、赤、黄、白、黒」となっています。陰陽五行説とは、古代中国の「木、火、土、金、水」の五つの要素が、この世のものすべての根源である」という説をふまえているようです。それぞれにあった願い事が叶いやすそうですね。

(画像:ウェザーニュース)

4.短冊以外の飾り

吹き流し:織糸を表して、魔除けの意味もあります。五色の紙テープを適当な長さに切って貼りつけて作ります。

網飾り:魚網を表しています。豊年豊作大漁の願いを込めて飾ります。

折鶴:長寿を願い、鶴を折り紙で折ります。

神衣(かみこ):紙の人形(着物)を飾ると、裁縫が上達し、着るものに困らなくなるといわれています。災いを人形に移すという意味もあります。

巾着:金運上昇を願い、折り紙で折って飾ります。

くずかご:ものを粗末にしないという意味で、七夕飾りを作る時に出た紙くずを、折り紙のかごに入れてつるします。

(画像:AC)

5.食べ物

千年も前から七夕にはそうめんが行事食になっていました。旬のものを食べ、邪気を祓ったり無病息災を願う風習がありますが、夏においしいそうめんをいただくのもそのひとつ。暑さで食欲が減退するこの時期にぴったりですよね。天の川や織姫の織る糸に見立てることもできます。
実家では必ず、そうめんを食べる時は一口サイズのおにぎりがセットになっていました。大阪の炭水化物と炭水化物の組み合わせですが、それで夏を乗り切っていたと思っています。

(画像:シェフクル)

暮らし催事記

画像はほぼACフォトさんからお借りしています。


七夕のお話しいかがでしたか?知っていることもあれば、初めて聞いたってこともあるかもしれません。家族や知り合いとそんな話に花が咲くのも楽しそうですね。つまみ細工のお教室は七夕の後に開催しますが、和の行事のことなども皆さんとお話しできると理解も深まりそうです。


実有己さんのつまつま日記

七夕の短冊に書くお願い事は決めましたか?私は・・・ヒ・ミ・ツです。が世界平和も願いたいところです。昔から季節毎の行事が今も続いているのにいつも感心させられます。形式は少し簡略されたり、端折ったりされてはいますが。7月7日の七夕も町の七夕祭りに浴衣を着て出かけるなんてこと、昔は無かったのかもしれません。でも、和の行事がこれでずっと続いていく、浴衣という普段着ないお召し物に袖を通す機会を持つということで、良い事だなぁって思っています。7月開催の『朝顔のミニ講座』でのお色を短冊の色に合わせても良いですね。ちょうど花びらが5弁なので、5色の色全てを使っても面白いかもしれません。皆さんのテーマカラーで使い分けるのも良いですね。

そんなお話しも皆さんとできると楽しくなりそう。7月に朝顔の一本足簪を作るミニ講座を開講します。浴衣を着てお出かけする時に是非連れて行ってやってください。
季節のワンシーンを自分で演出できちゃいますね。

和を暮らしに取入て、毎日を丁寧に優しい気持ちで過ごしていきたいですね。「丁寧な和暮らし」は美しく上質な暮らしを引き寄せるお教室です。

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ikeda-ya
着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。
毎月体験会開催(第2木曜日)

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2025年1月9日(木)★リアル(横浜)

  • 午前10時30分~午後12時

2025年2月13日(木)★リアル(横浜)

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