着物を着る前に、決まり事や柄や色の合わせ方がよく分からない。といったこともあるかもしれません。洋服と大差はありませんが、少しヒントになればと思っています。
着物の柄や色の合わせ方
季節に合わせる
着物は洋服よりも、季節を少し先取りして合わせるとおしゃれです。オーソドックスには春に桜、夏だと涼を求めて雪輪や秋草、秋には菊や紅葉など。
柄に込められた意味
着物の柄には長寿の願いや吉兆など、柄に込められた意味がたくさんあります。婚礼や〇〇式などのお祝いの席などで着る着物は、縁起ものの柄を選ぶのが良いですね。気心の知れた友人知人たちとの会食の時は、お好きなものや相手に合わせた柄も話題作りに一役買いますね。
色は季節やご自身の肌の色に合うもの
体のほとんどを覆う着物の色で雰囲気や印象が変わります。色を選ぶ時は季節に合う色や肌の色に合うものを選ぶようにしましょう。肌の色味に合わせて選ぶ際は、赤みや黄みなどがかかっているかを見ながら選ぶのが良いです。肌の赤みが強い方は藤色や青色、紫色などがおすすめ。黄みがかっている方はオレンジや緑色、茶色の着物を、オークル系の肌の方は原色や薄ピンク色などの着物を選ぶのがおすすめです。
引用: BUYSELL
春におすすめの柄
桜
日本を代表する桜は、着物や帯の柄によく登場します。「新しい門出」や「豊かさ」を連想させるため、入学式や卒業式で選ばれます。桜の柄でこだわりたい方は、描かれた桜の状態と実際の開花の時期を合わせましょう。桜が満開に咲く前はつぼみの状態の桜柄を、実際に満開の時期には、満開の桜や花弁が散っている桜の柄が描かれた着物を選ぶのが良いようです。
牡丹
華やかで豪華な印象の牡丹は、幸福や富の象徴とされてきました。そんな牡丹柄の着物は、華やかさやおめでたい席で着るのがおすすめ。春の牡丹は4〜5月頃に咲きますので、この時期に着るのがおすすめです。牡丹以外の柄も混合して描かれている場合は、通年着用でも問題ありません。
藤
春に咲く花の中でも比較的シックな藤柄の着物は、桜の開花を終える時期から着るのがおすすめ。藤柄は平安時代から公家の装束などに使用されてきました。稲穂に似ていることから豊作を願うという意味もあります。
季節を問わず使える柄・縁起の良い柄
唐花 唐草(からはな からくさ)
唐花や唐草の柄は中国からきた文様です。唐花は平安時代から使われており、牡丹や蓮の花を図にしています。唐草は「絡草(からみぐさ)」の略で、草や葉が絡み合っている様子を図にした柄のこと。風呂敷などにも使われているのを昔は見かけたと思います。シンプルな柄のため、季節を問わず着ることができます。
蝶(ちょう)
振袖などで人気の蝶の柄は「不死」「不滅」の意味があります。着物の柄も和の印象が強いデザインやモダンなデザインのものまで様々な文様があるため、人気の柄となっています。
鶴(つる)
「鶴は千年、亀は万年」という言葉通り、鶴の柄には長寿の意味があります。婚礼の花嫁衣装などでは「鶴のようにいつまでも長く」という意味もあるようです。
扇(おおぎ)
扇は平安時代から使われており、当時は十二単を着た姫が持っていました。扇の柄は末広がりの形から将来の発展や繁栄を願う意味があります。花嫁衣装や卒業式など、未来への成功を願いたい時に選ばれるようです。
梅(うめ)
冬の寒さに耐えて美しく咲く梅の柄は忍耐力を表します。また、「産む」の語呂合わせから卒業式の他、安産祈願のお参りや花嫁衣装にも使われます。
亀・亀甲(かめ・きっこう)
亀や亀甲は鶴の柄と同様、長寿の象徴です。また、亀甲柄は中国や朝鮮から日本に伝わり平安時代以降も公家の着物や車の装飾に使用してきた伝統柄です。未来の健康や元気を願う際にお召しになるのが良いようです。
御所車(ごしょぐるま)
御所車は京都周辺の貴族が移動時に乗った華やかな見た目の乗り物のことです。「牛車」や「花車」と呼ぶこともあります。この柄はとても華やかのため、富や幸福を表す柄となります。
着物の柄はもっと沢山あります。さらに込められた意味ももっと沢山あります。そういったことを調べてみると生活に少し取り入れようかなと興味が湧くかもしれません。また、着物を着なくても、そういったことを少しだけ知っていると話の種になりますよね。
着物を着る方を目にすることが段々増えてくるこの季節。春らしいお色・柄の着物は、着ていても楽しいですが、お目にかかるだけでも日本人で良かったなぁって思います。特別な時でなくても、着物を着る機会を持つと季節をより一層身近に感じますし、自分をもてなしてあげてる気持ちになります。和の習い事【つまみ細工】にお着物でお出かけされるのもいい機会となります。着物好きでお出かけする時はほとんど着物を着ている私ですが、最近見つけて、お教室や友人たちと集まれるようになったら使ってみたいものに「野点セット」(外でお抹茶を立てる茶道具がコンパクトまとめられたもの)があります。桜の下で、桜の着物に桜餅、お抹茶たてて季節を満喫したいと考えています。皆さんは今年の春、何か新しいこと始めますか?あってもなくても皆さんのお話しも聞かせていただきたいです。
ブローチ
各日 定員:5名 講習費+材料費+税=3,300円
9月12日(木)★リアル(横浜)
- 午前10時30分~午後12時
10月10日(木)★リアル(横浜)
- 午前10時30分~午後12時
11月14日(木)★リアル(横浜)
- 午前10時30分~午後12時
お申込み手順
- お申込みボタンをクリックするとフォームが開きます
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- 3営業日内に受理の返信します。(土日祝は除く)
- 横浜教室の道順・オンラインURLなどは後日メールでお知らせいたします。