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【七十二候】楓蔦黄(もみじつたきばむ)- 色づく季節が教えてくれる「変化の美しさ」

こんにちは。和のしま結び人:みゆきです。

2025年10月23日〜11月6日頃(霜降)そうこう
2025年11月2日〜11月6日頃(楓蔦黄)もみじつたきばむ

🌸ここで皆さんに問いかけてみたいと思います。

あなたは今、人生のどんな色に染まっていますか?

真っ赤に燃えるような情熱の時期でしょうか。 それとも、黄金色に輝く充実の時期でしょうか。

紅葉が美しく色づく様子を見たとき、自分自身の変化をどう感じますか?

楓蔦黄(もみじつたきばむ)- 変化することの美しさ


今日から七十二候は「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」の期間に入りました。

楓(もみじ)や蔦(つた)が黄色く、そして赤く色づき始める頃。

「きばむ」は「黄ばむ」で、黄色く変わるという意味ですが、実際には赤、橙、黄と、さまざまな色に染まっていく季節です。

不思議なことに、木々は枯れゆくのに、その過程が最も美しい。

終わりに向かう時期なのに、一年で最も鮮やかに輝く。

これは、私たち人生にも通じる大切なメッセージではないでしょうか。

なぜ紅葉は美しいのか

紅葉のメカニズムをご存知でしょうか。

木々が冬支度を始めると、葉への栄養供給が止まります。 そうすると、葉に蓄えられていた糖分が分解され、赤い色素(アントシアン)や黄色い色素(カロテノイド)が現れるのです。

つまり、紅葉は「終わり」の準備。

でも、その終わりの準備が、最も美しい瞬間を生み出すのです。

40代の私たちが学ぶこと

40代、50代の女性にとって、この紅葉の季節は特別な意味を持つような気がします。

若い頃の青々とした葉の時期は過ぎたかもしれません。

でも今、私たちは人生で最も美しく輝く「紅葉の時期」にいるのではないでしょうか。

変化することは、終わることではない。 変化することは、深まることでもある。

  • 若い頃の勢いはなくなったけれど、深い知恵がある
  • 体力は落ちたけれど、心の余裕が生まれた
  • 夢を諦めたことも多いけれど、本当に大切なものが見えてきた

紅葉が緑から赤へと変わるように、私たちも変化している。

その変化こそが、人生を美しく彩っているのです。

今、私たちは何色に染まっているか

紅葉が一枚一枚違う色に染まるように、私たちもそれぞれの色を持っています。

ある人は情熱的な赤に染まっているかもしれない。 新しいチャレンジに燃えている時期。

ある人は落ち着いた橙色かもしれない。 経験を活かして、安定した輝きを放つ時期。

ある人は柔らかな黄色かもしれない。 穏やかに、でも確かに輝いている時期。

どの色も美しい。 どの色も、その人にしか出せない色。

大切なのは、「自分の色」を恥じないこと。

他の人と比べて、「あの人はもっと赤く輝いている」なんて思わなくていい。

あなたの色は、あなただけのもの。

つまみ細工と紅葉

つまみ細工で紅葉の作品を作るとき、いつも思うことがあります。

一枚一枚の布の色が微妙に違っていて、それが全体として美しいハーモニーを生み出すこと。

真っ赤な布だけで作った紅葉より、赤と橙と黄色が混ざった紅葉の方が、ずっと美しい。

人生も同じではないでしょうか。

情熱だけの人生より、情熱と穏やかさと知恵が混ざった人生の方が、深みがある。

一つの色に染まろうとするのではなく、自分の中にあるさまざまな色を認めること。

それが、紅葉のように美しく生きる秘訣なのかもしれません。

この季節の過ごし方

楓蔦黄の時期、私はこんなふうに過ごしてみようと思っています。

紅葉狩りに出かける 実際に色づいた木々を見に行くこと。自然が教えてくれる「変化の美しさ」を、体で感じる時間です。

自分の変化を認める 若い頃と比べて変わったこと、それを「衰え」ではなく「色づき」として捉え直してみる。

つまみ細工で紅葉を作る 秋の色を手の中で感じながら、一枚一枚丁寧に形を整える。その時間が、心を整える時間にもなります。

旬の味覚を楽しむ 柿、栗、きのこ、秋刀魚。色づく季節の恵みを、感謝していただく。清めるように、 私たちも定期的に「手放す時間」を持つことが大切なのではないでしょうか。

紅葉のように生きる

紅葉が教えてくれるのは、「終わりに向かうことも美しい」ということ。

一年の終わりに向かう秋だからこそ、最も鮮やかに輝く。

人生も同じかもしれません。

若さという春は過ぎても、経験という秋は、それ以上に美しく輝くことができる。

40代、50代の私たちは今、人生の紅葉の時期。

緑だった葉が、さまざまな色に染まっていく。

その変化を恐れず、その色づきを楽しむ。

そんな生き方ができたら、素敵ですね。

楓や蔦が美しく色づくこの季節、あなたは何色に輝きたいですか?🍁

和の暦が教えてくれること

次の七十二候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」は11月7日頃から始まります。
山茶花の花が咲き始める季節、また新しい気づきをお届けしますね。



みゆきさんのつまつま日記

すっかり家の周りや普段歩いてる道の傍らの樹々が色づいてきて、美しいコントラストを見せてくれています。

1年で静かで美しい時がやってきたなと感じます。
空気も少し張り詰めたように冷たくなってきていますね。

体調を崩しやすい時です。
ご自愛くださいね。私は1年中元気なんですけど。

芸術の秋、食欲の秋、運動の秋などなど、いろいろなことに挑戦してみようかなと思う季節でもあります。
皆さんは何か新しいこと始められますか?

やりたいことはある。努力もしてる。たくさんの学びは行ってきた。でも一歩が踏み出せない。一歩は出したけど、続かない。
頑張ってるのに心が折れそうになる。
そんな方いませんか?まずはあなたのこと聞かせてください。

子ども達から嫌がられていた私が今ではとっても仲良しになり、自分ビジネスも少しづつ回すことができるようになってきました。
頭で覚えたのではなく、実体験で行ってきたこと全部お伝えします。

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自分が心地よいと思える毎日を心静かに過ごせるように、自分に人に優しくなれるように在りたいと考えております。🌸

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着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。