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【二十四節気・七十二候】寒露と鴻雁来 – 渡り鳥が教えてくれる「タイミング」という美学

こんにちは。和のしま結び人:みゆきです。

2025年10月8日〜10月22日頃(寒露)かんろ
2025年10月8日〜10月12日頃(鴻雁来)こうがんきたる

🌸ここで皆さんに問いかけてみたいと思います。

ビジネスで大きな決断を迫られたとき、「タイミング」をどう見極めていますか?

何千キロも離れた地から正確に日本へ飛んでくる渡り鳥の姿を想像したとき、どんなことを感じますか?

自然界の生き物たちが本能的に知っている「最適な時」を、私たち人間はどう感じ取ることができるのでしょう?

寒露(かんろ)- 冷たい露が結ぶ季節


10月8日から二十四節気は「寒露」に入ります。

草花に降りる朝露が、冷たさで凍ってしまいそうに見えることから名付けられた、美しい季節の節目です。

「寒い露」と書いて「かんろ」。

秋分から約15日、秋が一段と深まり、朝の空気に凛とした冷たさが混じり始める頃。

ビジネスで忙しい朝でも、ふと立ち止まって深呼吸をすると、空気の質が変わったことに気づくはずです。

それは、季節が確実に次のステージへ進んでいる証。

鴻雁来(こうがんきたる)- 渡り鳥が教える「タイミング」の美学

寒露の初候、10月8日から12日頃は「鴻雁来(こうがんきたる)」。「雁が飛来し始める」という意味です。

雁(ガン)が北から日本に渡ってくるころ。雁は秋から冬になる日本へ渡ってくる冬鳥で、池や湖などの水辺で暮らします。

何千キロもの距離を、GPS もなく、誰かの指示もなく、ただ本能だけを頼りに正確に飛んでくる。

そこには、「今がその時」という自然界の完璧なタイミングがあります。

ミドルエイジのビジネス女性が学ぶこと

決断のタイミングを知る直感力

40代、50代になると、経験値は確実に増えています。

でも同時に、「本当にこのタイミングでいいのか?」という迷いも生まれやすい年齢。

雁たちを見ていると気づくことがあります。

彼らは「もう少し待とうかな」とは考えません。
「まだ早すぎるかも」と躊躇もしません。

ただ、体が感じる空気の変化、風の流れ、日の長さ。
それらすべてを総合して「今だ」と知る。

私たちビジネスパーソンにも、実は同じ直感力が備わっているはずです。

データや理論も大切。
でも最後に背中を押すのは、「今がその時」という内側からの声ではないでしょうか。

長期的視点で動く美しさ

雁の渡りは、一日で完結するものではありません。

何週間もかけて、仲間と協力しながら、休憩を取りながら、確実に目的地へ向かいます。

これは、私たちの仕事にも通じます。

特にミドルエイジの女性は、短期的な成果だけでなく、長期的な視点でキャリアを築いていくことの価値を知っています。

  • 焦らず、でも確実に
  • 一人ではなく、信頼できる仲間と
  • 休むべき時は休み、飛ぶべき時は飛ぶ

雁たちの渡りは、そんな働き方の美学を教えてくれます。

季節の変化に敏感であること

「鴻雁来」は、七十二候の中で秋の深まりを象徴する重要な候の一つです。

ビジネスにも「季節」があります。

市場の流れ、顧客のニーズ、社会の空気感。

これらの微細な変化を感じ取れるかどうかが、成功の鍵。

雁たちが空気の変化を敏感に感じ取るように、私たちも:

  • 会議室の空気感
  • クライアントの表情の変化
  • マーケットの微妙なシグナル

そんな「見えないもの」を感じ取る感性を、日々の暮らしの中で磨いていくことができます。

寒露の時期の過ごし方 – 感性を研ぎ澄ます

朝の時間を大切に

寒露の朝は、一年で最も美しい時間の一つ。

冷たく澄んだ空気の中で、深呼吸をしてみてください。

その一呼吸が、一日の決断の質を変えるかもしれません。

和の文化に触れる

この時期は、菊の花が美しく咲く季節でもあります。

  • 菊酒を味わってみる
  • 菊の花を生けてみる
  • つまみ細工で菊を作ってみる

和の文化に触れることで、日本人が何百年も大切にしてきた「季節を感じる感性」が自然と磨かれていきます。

旬の味覚で体を整える

寒露の時期の旬:

  • – 「柿が赤くなれば医者が青くなる」という言葉があるほど栄養豊富
  • – 体を温め、エネルギーを補給
  • 秋刀魚 – 良質な脂質で脳の働きをサポート
  • きのこ類 – 免疫力を高める

これらの食材は、忙しいビジネスパーソンの体と心を整えてくれます。

つまみ細工との深い繋がり

鴻雁来の時期、つまみ細工でも秋の花々を作ることが多くなります。

一枚一枚の布を丁寧につまんで、形を整えていく作業。

これは、雁たちが一羽一羽協力して隊列を組む姿と重なります。

そして、完成した作品を見たとき。

「今、この時期に、この色で、この形を作って良かった」

そう感じる瞬間があります。

それこそが「タイミング」の美学。

ビジネスでも、手仕事でも、人生でも。

「今がその時」を感じ取る感性を、つまみ細工は静かに教えてくれます。

和の暦が教えてくれること

二十四節気や七十二候を知ることは、単なる知識ではありません。

それは、「自然のリズムと共に生きる」という、日本人が何百年も大切にしてきた生き方そのもの。

ビジネスの世界は、デジタル化が進み、24時間365日動き続けています。

だからこそ、こうした自然のリズムを意識することが、より重要になってきているのではないでしょうか。

雁たちが本能的に知っているように、私たちの体も心も、本当は自然のリズムを知っています。

朝日を浴びて目覚め、
季節の食べ物で体を整え、
冷たい空気で心を研ぎ澄ます。

そんな当たり前のことが、実は最高のビジネススキルかもしれません。



みゆきさんのつまつま日記

四季のそれぞれの間隔が自分が子どもの頃とは少しづつ変わってきているように思います。
それでも、季節はけなげに毎年の営みを当たり前のように繰り返してくれます。

人も毎年同じように繰り返してることもありますが、その年その年で感じることが変われば、行動も変わってくるように思います。

以前はこうだったから、年齢的にこうしなくちゃとか、新しいことやってみたいけど、できないかもしれないし、笑われちゃうかもしれないし・・・と新しい一歩を踏み出すのに躊躇していませんか?

そんな貴方に贈りたい講座をご用意しました。
新しい『自分史上最高の和美人覚醒講座』を初めてお知らせします。

秋はもうすぐなので、体を冷やし過ぎないようにしたいと思います。毎日を心静かに過ごせるように、自分に人に優しくなれるように在りたいと考えております。🌸

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ikeda-ya
着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。