Youtube丁寧な和暮らし

【暮らしを豊かにする和のお道具】

春の訪れを感じさせる風が毎日のようにビュービュー吹いていますね。陽射しは暖かいのに、風はまだ冷たく、季節の変わり目だなぁって思います。風が強いと埃も舞いやすく、お掃除しているのですが何となく埃っぽかったり、床がざらざらしていたりと気になります。皆さんはそんなことありませんか?

毎日のお掃除、皆さんは何をお使いでしょうか?掃除機?不織布の床モップ?雑巾?色々ありますよね。私はもっぱら掃除機+雑巾(使い捨て)を使っています。ただ、最近昔ながらの箒が良いと聞いて興味が湧いています。そう、昔ながらのお道具って今でも十分に使えるものがありますよね。そんな中から気になるものをご紹介。

生活のお道具

お掃除では、箒とちりとり。台所で使うモノは、鉄器に包丁、まな板、優しい気持ちにさせてくれるお花を手入れする花ばさみもずーっと昔からありますね。最近は簡単に使える便利グッズもありますが、お手入れに手間を要するものに心惹かれています。そのひと手間をかけることが暮らしの豊かさにつながるような気がしています。

箒とちりとり

箒を室内で使っているお宅はどれくらいあるのでしょう。我が家もそうですが、掃除機を使うお家が多いと思います。ですが、箒のことを知るに連れて、お家に迎えたくなってきます。箒が掃除道具として使用され始めたのは、平安時代。年神様を迎えるために“すす払い”の道具として使われたのが初めだったようです。ロングセラーなお道具ですね。セットで使用される塵取りはそのままのネーミングですが、必要なお道具ですね。箒はピンからキリまでありますが、棕櫚の箒は床や畳と材質は問いませんし、作り方によっては修繕をしながら半永久的に使えるそうですよ。音も静かで時間、場所問わないのも良いですね。

南部鉄器

お湯を沸かすためのお道具の一つです。17世紀中ごろに岩手県の南部藩で茶の湯釜を作ったのが始まりです。一回り小さくした「南部鉄瓶」が開発されて、湯沸かしの道具として広く親しまれるようになりました。私はまだ持っていないのですが、実際に使っている方にお話しを伺うと、お湯の角が取れて柔らかいお湯になるのだとか。お手入れ自体も難しそうに思えますが、使った後お湯を全て出して余熱で乾かしておけば大丈夫のようですよ。近いうちに使い始める予定なので、また感想を書きたいと思います。

包丁とまな板

包丁(庖丁)は中国から来たお道具でお名前。元は庖丁と書いていたのが、包丁になったようです。由来は2つあるようです。その一つ、庖丁=料理の専門家=料理人が使う道具=包丁となった説。もう一つは、庖丁(ほうてい)という料理人の名前からという説。鍛え上げて作られる包丁ですが、今は100均でも購入することが可能です。ただ、その一方数万円の値段のものもあります。同じ包丁という名前ではありますが、長く使う、美味しく料理を作りたいということであれば、その目線で選ぶのが良いなと思っています。

まな板の「まな」=「真魚・俎」と書きます。真魚は何となく想像つきますが、俎は???ですよね。これは中国での供物を並べる台のことだそうです。中国では丸太を切ったものをまな板としているイメージが強いですよね。包丁もとっても大きくて重そうなイメージです。

包丁とまな板

花鋏

私だけかもしれませんが、普段のお花の手入れは普通のハサミを使っています。ただ、切れ味が良くないかもしれないと思うこともしばしば。気持ちを豊かにするお道具とは言い難いですね。(反省)調理に使う包丁などもそうですが、何かを切るにはやはり切り口がスパッとしているものが良いですね。素材は、鉄やステンレス、セラミックがあるようです。私のように初心者だと2,000円前後のものが良いそうです。後は使い終わった後のお手入れをキチンと行うと長持ちし、切れ味も良いようですよ。皆さんはどんな花鋏お使いですか?

番外編

お仕事で使うお道具です。無くてはならないお道具のピンセット。まっすぐなもの、長いモノ、短いモノ、鶴首のものや幅広、先が丸いもの、尖がってるもの、などなど、本当に沢山の種類があります。100均でも購入可能です。これも使う頻度や用途に合わせて準備するのが良いと思います。個人的には手の大きさに合わせてのサイズ選択と軽すぎないものが疲れにくくて良いと思っています。


つまみ細工だけでなく、料理を作ったり、お掃除をしたり、お花の手入れをしたりと毎日いろいろなお道具を使って、生活していますよね。毎日使うものだからこそ、心豊かになるお道具で気持ちも生活も整えたいと思っています。


実有己さんのつまつま日記

陽射しが明るく、空気も少しづつ暖かくなってきましたね。気持ちがウキウキしてくるようで、つまむ生地の色もビタミンカラーを選ぶようになってきました。これから卒業式や入学式、入社式と節目にあたりますね。日本らしい桜だよりも少しづつ聞こえてくると思います。外に出るのが楽しみでもあります。季節の移り変わりを感じながら「幸せ時間」を持てるように、和の情報を日々発信しております。ご案内などは公式LINEでもアップしておりますので、気になる方はどうぞお友だちになってください。つまみ細工は四季を敏感に感じながら日々を過ごすことができ、一人でも皆さんでも楽しめる手仕事です。皆様も一緒に楽しんでみませんか?丁寧な和暮らしでは心豊かな暮らしを引き寄せる、そんなお話を皆さんとしたいと考えています。

ABOUT ME
ikeda-ya
着物、茶道、和小物を暮らしに取り入れると良いコトが起こりそう。 噛めば噛むほど味が出る小さな幸せを感じられそうな気になります。
YouTubeで日本の文化を楽しみませんか

丁寧な和暮らしのYouTubeチャンネルでは、日本文化を楽しめる動画も数多くアップしています。日本の行事に使えるつまみ細工の数々や、なるほど納得な日本の風習、知っていそうでちょっと忘れていた和の道具の使い方など、ぜひご覧いただければと思います。お気に召していただけたら高評価をお願いいたします。また、質問やご相談などコメントいただけると嬉しいです。。